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公開日:2018年12月15日更新日:2019年11月01日
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2019年占い・時代の流れ

2019年 時代の流れ 要点

  • 全体が「さらに成長しよう」という方向へ向かっていきます
  • 2008~2024年のあいだに社会が大きく変容することを体験します
  • 権力の乱用や力や富の一極化が2019年には淘汰される可能性があります
  • 2021〜2022年頃には、今とは異なる社会的な基盤ができているかもしれません
  • 現在は不正やごまかしや虚偽が、明らかにされやすい時期です
  • 現実が辛い人は回避の傾向が、楽しくてたまらない人は発展の傾向がある2019年です
  • 開運の鍵は「たくさん遊ぶこと」

 

2019年 時代の流れ 詳細

占星術は地球から見ることのできる、太陽と月を含む太陽系の惑星たちが、太陽の通り道である黄道上の12星座を、いま現在、どのあたりを通過しているのかということから地上で起こることを占うものです。

惑星と星座の組み合わせによって、いろいろなことを読み解きますが、太陽ならびに太陽に近い水星、金星、火星や地球の衛星である月は、公転周期が速いため、今日、今週、今月の運勢など、短期間の運勢で使うことが多いでしょう。
※公転周期=惑星が太陽のまわりを一周する時間のこと

一年間の運勢は、木星より遠い惑星たちが現在どこにあるのかを組み合わせて、起こることを読み解いていくことができます。このとき、中心となるのが木星と土星です。

木星は太陽の周りを12年かけて一巡りし、ひとつの星座に約1年間滞在するので、その1年の特徴を出すのにちょうどよいでしょう。

また土星は約30年かけて太陽の周りを一巡りし、ひとつの星座に2年半から3年間程滞在するので、やはりその2〜3年間ぐらいの雰囲気や状況を表します。

ですから、その時の木星と土星の組み合わせで、その1〜2年間ぐらいの流れが見えてくることが多いです。これは、個人のチャートでいうと、同学年のカラーなどに表れますね。

 

天王星・海王星・冥王星は、地球上の動きにもっとも強い影響を与えている惑星たちですが、公転周期が遅く、長い期間、ひとつの星座に滞在しますから、それを経験している最中には、人間の感覚ではつかみきれないものがあります。

後から「ああ、あの昭和の時代はこんな感じだったよね」とか「80年代はこんなノリだったね」という風に振り返ってみると、その時代の特徴が見えてくるのが、この遠い惑星たちの組み合わせです。

ですから、木星と土星を軸にしながら、天王星より遠い惑星たちがどのように絡んでくるのか、といったことから、この時期の運勢を読み解くことができます。

 

木星のはたらきについて

まずは木星です。木星は占星術では、物事を発展させていく、成長させていくといった意味合いがあります。

これは「私たちが世界と再びひとつになりたい」という欲求から来ているんですね。再びひとつになりたいという欲求は、私たちが胎児だったときに、お母さんのお腹の中で世界とひとつだったところから来ています。

私たちは生まれると、世界と自分が分かれてしまいます。赤ちゃんは世界と自分が一致しているという感覚がまだあるのですが、物心ついて幼児になると、世界と自分が分かれていることに気がついて、不安感がすごく高まるといったことが起こります。

特に後追いする時期は、自分と一体化していたお母さんが見えなくなるだけで不安になるので、よく泣くといったことが起こります。これは、もともと私たちがひとつだったものから切り離されてしまった、ということからやってくる現象でもありますね。

木星は本能的にひとつだった頃、あの完全で万能だった時代に戻ろうとするように私たちの中へ働きかけてくる惑星です。どうすれば個人を世界ともう一度ひとつになれるのかというと、世界の仕組みを知ることによってそれは実現します。

世界中のあらゆる場所に行ったことがあれば、それは知らない場所はないということになります。世界中のすべての人々と知り合いになれば、未知の人はいなくなるということになります。世界のあらゆる文化を理解すれば、地球上で起こっていることはすべて自分の知っている世界であり、地球上のあらゆる法則性を理解すれば、なにも知らないことは起こらないといえます。
世界を知ることを通して、もう一度、世界と一体化するのが木星の働きです。

この木星の感覚というのは、私たちの内側に誰もが持っているものですが、どれくらい自分の中で機能しているかによって、その星を使いこなしているか、単に無意識下で働いているのか、ということが変わります。

木星が機能していると、世界が自分のものでもあるように感じられるので、たとえば道に物を捨てたりとか、自然を破壊したりということがなくなるでしょう。

木星の働きが弱いと……この場合の弱いというのは、意識的に働いておらず、無意識のなかで働いていると、ということですが、そうすると多少、環境を破壊しても構わないとか、自分の場所ではないから汚しても構わないといった感覚が起こるかもしれません。

木星の働きが強くなると、みんなで一緒にうまくいくことを考えようとか、みんなが心地良く過ごせるようにしようという風に、連帯意識や共有意識が強くなっていくでしょう。

木星が地球上の人々全員のなかで強く機能すると、地球から環境汚染や戦争をなくすにはどうすればいいのか、みんなで協力しあう、ということにつながります。
誰かの物を奪っていいとか、破壊していいという考え方というのは木星的ではない、ということです。

また、木星はひとつの星座に約1年間滞在しますが、常に私たちを日常生活の外側へ連れ出そうとする働きがあります。

子どもの頃から木星が強く働いている人は、好奇心旺盛で、知らない場所へ行ってみようと冒険したり、クラスのみんなのために働いたりすることが好きだったと思います。そして学生になるとバックパックを背負って世界を旅してみようとか、大人になったあとも、休みの日に新しい勉強をしようとか、異業種交流会に行ってみようとか、旅に行こうという風に、常に自分の世界を広げようとしていきます。
そして、それらの行為は私たちと世界とのつながりを強化させるでしょう。

 

天の木星が、ある年、ある星座に滞在している時、その星座のテーマが1年間、私たちにとって、発展させやすいということを示しています。

私たちは12星座と10惑星のすべてを自分の内側に持っていますが、自分のなかで日常的に働いているものと、潜在的に隠れていて、外側からそれを刺激されることで働くものとがあるでしょう。

ある惑星が、ある星座に入った時に、その惑星と星座を少し意識してみることで、潜在的に隠れていたものを、能動的に自分の力として成長させることができます。

たとえば木星が射手座に入ったら、射手座が象徴することを意識的にしてみよう、ということがおすすめの使い方であり、それを繰り返すことで「内なる射手座」が自分自身で使える持ち物となるのです。

普段の私たちは忙しいため、朝起きて、家のことをやって、仕事へ行き、帰ってきて、家のことをして、ご飯を食べて、寝る……といった繰り返しだけで、あっという間に1日が終わってしまうのですが、そんな日常生活の合間で「今年は木星が射手座に入っているから、たまには射手座的なことをしてみよう」と、日常生活にプラスした行動をするといいかもしれません。

12年間かけて木星が12星座を一周する間に、何にもしないで12年過ごしてきた人と、毎年木星が滞在している星座のテーマを少しずつ取り組んできた人とでは、12年後に、ものすごく成長の差がつくということが起こります。

自分の人生をどんどん成長させていくためには、毎年の木星の流れに乗っていくことが必須というわけです。

12星座にはそれぞれ、守護惑星と呼ばれる、その星座を守護する惑星があります。

2019年は木星が射手座に滞在しているのですが、木星は射手座の守護惑星。12年ぶりに木星がホームタウンに戻ってきているということが起こっています。

守護惑星がホームタウンの星座に回帰すると、惑星と星座の両方の働きが活発になるため、現在木星も射手座も、強調されているといえます。

12星座は火風水地という4つのエレメントに分けることができるのですが、射手座は火の星座となり、これはよりよく発展していく、もっと成長させていくということを象徴します。

他には牡羊座と獅子座も火の星座ですが、これらは前半の星座であり、成長が自分自身、個人へと向けられます。射手座は9番目の星座で後半の星座にあたり、成長が「私たち」というところへ向いていくことになるでしょう。これは背後で木星が影響しているともいえます。

射手座の発想は「私がお金持ちになりたかったら、勤める会社へお金が入ってこないといけないし、会社にお金が入るためには、業界全体が豊かにならなきゃいけないし、この業界が栄えるためには、他の業界も栄えてないとうまくいかないし、ということは結局、日本の経済がうまくいかないといけないし、そのためにはグローバル経済がうまく回っていかないといけないよね……」という風に、個人の欲求が世界の欲求とイコールでつながっていきます。

射手座の人は「世界平和」とか「世界の中で」とか「世界中のみんなが」といった感じで、形容詞に「世界の」とつける人が多いのですが、これは射手座が木星の守護を受けているため、私と世界とがつながっていることが背景にあるといえるでしょう。

2019年は木星が射手座に入っているということは「みんなでより良くなろう」という方向へ、エネルギーが流れているともいえます。

さらに射手座は成長する質を表しているので、これから1年、意識していきたいことは、これまでやってきた技術や知識や関係や生活など、あらゆることのレベルを自分なりにワンランク引き上げるということです。

それは何でもよいのですが、背伸びして頑張るということが、私たちを成長させることにつながるでしょう。どんなことでも成長させるのに良い時期なのですが、木星は広げる、成長させるという資質ですから、何を成長させるのか意図することが大事。「関係はこうしていこう」「生活ではこうしよう」「仕事ではこんなことにチャレンジしよう」と、あらかじめ意図するとよいでしょう。

木星は成長をうながすことから「幸運の星」とか「12年に1度のラッキースター」と表現されることがあるのですが、必ずしも良いことばかりはなく、そこにあるものを成長させていきます。

木星が射手座に入って起こり得るネガティブな面としては、傲慢さやおおらかさが行き過ぎて、ルーズさになるということがあります。

飲み過ぎ・食べ過ぎが起こりやすく「1杯でも2杯でも3杯でも、まあいいか」といった風に「まあいいか」というノリで、ゆるくなることが起こりやすいでしょう。木星にゆだねすぎると、太りやすい時期ともいえますね。

他にも、借金があるとそれが膨らんだり、意図を決めずにダラダラしていると、その怠惰な時間が長くなるとか、ごまかしたり嘘をついていたりすると、それも成長していくということが起こるでしょう。木星がやってくるたびに入院する、病気が広がるというケースもあります。

もともとそこにある潜在的な成長因子を増やしていくので、木星が射手座に入るときは、何をどう成長させるのかと、ある程度の方向性を絞ったほうがよいでしょう。それをするか、しないかで、この1年に大きく成長する人と、まったく成長しない人とに、分かれていくかもしれません。

 

土星の働きについて

木星が射手座に入ると、それは私たちの視野を広げることを助けてくれるのですが、一方で土星は現在、山羊座に滞在しています。2017年12月から2020年の3月まで土星は山羊座を通過するんですね。

木星がどんどん広げていく星だとすると、土星は物事にルールや秩序をもたらして、その基盤を安定させるという働きがある惑星です。これは人間が集団で暮らしていることに由来します。

人間は動物の中で最も育児期間が長いですよね。ほかの動物がだいたい数か月から一年程度の育児期間であるのに対して、人間は10年程かかります。お母さんが安心しながら子どもを10年間守って育てるためには、群れで協力し合って、安全で安定した一定の状態を確保することが必須なわけです。

人間は、その成長を理由に集団戦略を取っていて、そのために群れの中にはルールが存在します。お母さんが子育てしている間にお父さんは食べ物を採集し、おばあちゃんは家のことして、若い女の子はそれを手伝って…みたいなルールを作って安全な環境を維持しているのですが、その秩序とルールが土星の働きです。

ですから土星はある星座にやってきたときに、その星座に対して、新しい秩序をもたらしていきます。

土星の公転周期はおよそ30年。土星が維持するルールはローカルな場所と時間に限定されます。人間は進化するので30年経つと新しいものややり方が生まれるので、30年前のルールは古くなったと感じるようになるんですね。

前回、土星が山羊座に入ったのは1989年で昭和が終わった年、その2年後にはバブルが崩壊しました。電話帳ぐらいの大きさだった携帯電話の小型化がすすみ、このあたりから30年間で一気にデジタル時代に突入。私たちの暮らしぶりは仕事の仕方、人や世界とのつながり方、物の買い方など、全く新しいものへガラッと変わりました。変わりゆく時代のなかで、新しい秩序を作り出していくのもまた土星の力です。

土星は山羊座の守護惑星であり、こちらも木星と同じくホームタウンに土星が戻っている状態となります。30年ぶりにホームタウンに帰っているので、今、土星と山羊座の両方の影響が強く働きかけていて、新しい秩序やルールが生まれてくるタイミングともいえそうです。

これだけであれば、なんとなく落ち着く時期なのかな……といったところなのですが、ポイントとなるのは、2008年から2024年までの間、冥王星も山羊座に滞在しているということですね。

 

冥王星の働きについて

冥王星は248年かけて太陽の周りを一巡りし、軌道が楕円形なのでその時々によって違いがあるのですが、ひとつの星座に16年から25年ぐらい滞在します。

冥王星は死と再生を表す星で、ある星座に滞在することによって、その星座のこれまでの秩序を徹底的に破壊して一回終わらせるということを起こします。

冥王星は現在、占星術上で使われている太陽系の惑星の中では、最も遠いところにあるため、地球上のどんな文明も約250年が限界ともいえます。どんな文明も約250年で衰退を迎えて、ひとつのサイクルが終わる周期に入るというわけですね。

冥王星が示している死と再生というのは、自然のあらゆるものが内包的に持っている、宇宙の生命サイクルを示しています。全てのものは必ず、生まれて成長し、成熟し、繁栄して、そして最終的には衰退して消滅する、というサイクルを繰り返しているわけですが、冥王星はそのサイクルの極である終わりと始まりを象徴している星です。

山羊座は国家とか企業といった私たちの社会的な活動範囲を象徴します。ですから2008年から2024年まで冥王星が山羊座に滞在している間、世界中の国家や企業、自治体など、さまざまな社会的単位のものが、それぞれの場所において、これまでのやり方から大きく変わっていくことを体験する時期に来ていることになります。

冥王星は破壊をもたらすので、滞在している星座がもつ象徴に混沌をもたらします。

社会に混沌が起こる…という意味では、冥王星が山羊座に入って数年後に「アラブの春」が始まりました。世界中の国々がそれぞれの内側に抱えている問題において混沌とし始め、方向性を見失うと同時に、冥王星はパワーと権力の象徴でもあるので、ある種の強い力を持った人物が現れるということも起こり得るでしょう。
(※アラブの春:2010年から2012年にかけてアラブ世界において発生した、前例にない大規模反政府デモ)

実際に中国やロシアはもちろん、日本でも安倍内閣が長期政権になっています。権力を持っている者が社会を圧倒していくわけです。

 

土星と冥王星による影響

それが2019年3月から2020年3月までの間に、地球から見ると、土星と冥王星が同じ方向に重なって見えるという現象が起こります。

占星術では合と呼ぶものなのですが、そうすると何が起こるのかというと、この混沌とした社会の中に秩序がもたらされるということが起こります。

日産のゴーン氏が逮捕されたのは、この前触れかもしれません。一人のある権力を持っている人が暴走すると、その企業やグループの秩序が失われていくので、再び秩序をもたらすために、行き過ぎたものを抑えるような働きも土星にはあります。

ですから権力の乱用みたいなことをしていたりとか、力や富が集まり過ぎていたりすると、2019年に淘汰されていくことが起きる可能性があります。

そして、この混沌とした社会にどんどん新しいルールができることも表れるため、社会の形がすこしずつ、目に見える形で変わっていくでしょう。

2019年、日本では元号が変わることになっていますし、消費税が上がることも決まっています。他にも保険や年金など、暮らしに影響するものに変化が起こることが推測できます。いまは雇用が増えていますが、それもこれからはどうなっていくのか、わかりません。

日本だけではなく、全ての国や企業や地方自治体の単位において、それらが現在抱えている課題に対して新しいルールができていく可能性があるということが、この土星と冥王星の組み合わせによって示されています。社会の形を大きく変化させていく星だということです。

 

天王星の働きについて

もうひとつトピックスは、2018年5月から2025年までの7年間、天王星が牡牛座に滞在していることです。

天王星は目覚めや革命などを表す星で、ある星座に入った時に、その星座の象徴するテーマを革命して覆す、目覚めさせるということをします。全く新しい価値や全く新しいやり方をもたらすのが天王星です。

2011年から2018年までの7年間、天王星は牡羊座に入っていて、この期間に起こったことは個性の目覚めでした。

この間に私たちは多かれ少なかれ「もっと自分らしく生きたい」という欲求が高まって、男性だからこうすべき、女性だからこうすべきなどの、ある種の権威から押し付けられたひな型みたいなものから離れて、もっと自由に自分らしい生き方がしたいとか、自分に合った働き方や暮らし方とか関係性といったものをしたいという思いが出てきたのが、この星の影響です。

その目覚めた個性を現実の中で実現させていくというのが、次の牡牛座のテーマです。

牡羊座は火のエレメントなので、どちらかというと概念的な世界観で「もっと自由に生きるぞ」とか「自分らしい個性を発揮する」と内側で決めていきます。

牡牛座は地のエレメントの星座なので、その自由で個性的に生きているとことを、どうしたら証明できるのかということを求める性質があります。実際に自由で個性的であることを現実のなかでやって見せることが牡牛座のテーマといえますね。

牡牛座は愛と豊かさを象徴する星座で、現実的で物質的な豊かさや心地良さも担っています。

ここに天王星が入ると、現実的な、目に見えるものの価値が変換する、ということが起こります。

そして、今まで良かれと思っていたものやサービスの価値が古くなっていき、全く新しい価値が生み出されるということが起こります。私たちが今まで見たことないものが出現する可能性がある時代で、すでに現れ始めていますがAIを搭載した新しい乗り物とか、商品やサービスや建物がどんどん出てくるでしょう。

天王星が牡牛座に入った時期に生まれた有名人の例として、ジョン・レノン、フロイト、ゴッホ、ホーキング博士、ナポレオン・ボナパルト、アントニ・ガウディ、宮崎駿、安藤忠雄などがいます。ある業界において、今まで全くなかったやり方をはじめる、持ち込むということをした人たちです。

全く新しい表現や形が生まれてくる可能性があるのがこれからの7年間であり、逆にいえば既存の形ではうまくいかないことも増えてくるでしょう。

この天王星の牡牛座と、先ほどの土星と冥王星の山羊座の影響で、私たちの社会基盤とこれまでの価値がガラッと変わっていくような時代に突入しています。

近年の変化は、冥王星が山羊座に入った2008年ぐらいから始まっていますが、この2〜3年間でおそらく目に見える価値としての変化が顕著となり、2021〜2022年ぐらいには、今までとは全く違う基盤ができているかもしれません。

さらに、海王星は2012年から魚座に入っています。海王星の公転周期は165年で、魚座に14年間滞在します。海王星も魚座の守護惑星にあり、こちらもまたホームタウンに入っている状況です。木星より遠い惑星の3つがホームにいるという、かなり強烈に木星、土星、海王星の影響が働く時期ともいえます。

海王星と魚座は、問題を解決していくというか、今まであるものをゼロにする、という働きがあります。魚座は12星座の最後で、12星座のひとめぐりの間で起こったあらゆるカルマの浄化をしていきます。カルマを浄化するということは、あらゆるカルマを浮上させるということを表しているので、これまで隠されてきた問題がどんどん現れてくるときとも言えます。

現在が水瓶座の時代になったということも含めて、2012年以降は不正や、ごまかしや、虚偽といったものが、どんどん明らかになっていきますし、知られやすいタイミングともいえます。同時に、さまざまな形で浄化も起こっていきます。

 

この魚座の海王星と、2018年11月に射手座へ入った木星は、12星座のなかで90度の角度を作る関係にあります。射手座は火、魚座は水の星座ですが、同じ柔軟宮というグループの星座であると同時に、相反する働きがある星座同士です。

これがちょうど2018年の12月半ばから2019年2月半ばまでと、2019年5月後半から9月後半ぐらいまでの間、この角度が作られます。

それによって何が起こるかというと、まずポジティブな面では、私たちの理想をどんどん広げていって現実の中で実現できるときです。前から憧れていたことや「みんなでこういう風になったらいいよね」とか「もっとこんな風にしてきたいね」といった、私たちにある希望や理想が、現実の中に持ち込まれるということと関係します。この時期は大きい夢を描き、頑張って実行することで、現実の中に持ち込める可能性があるというわけですね。

逆にこの星の影響がネガティブに働くと、現実逃避や情緒不安定が果てしなく広がるということが起こります。海王星は回避するという質があり、木星がそれを増長させるので、現実からどんどん回避することにつながります。誰が現実逃避するのかというと、現実にいたくない人……現実につらいことがある人ですね。

東京の満員電車に乗ると大半の人がゲームをやっているか、寝ているかで、それは現実逃避しているといえます。満員電車は不快ですから、大半の人がその瞬間をしっかりと感じたくないわけですね。しっかり感じると、人が多くて狭いし、圧迫されるし、なんか匂うかもしれないし、心地悪いので、なるべくそこから意識を逸らすことをするです。ネットなどのバーチャルの世界に入るか、寝るか、ですね。

海王星は私たちの意識を逸らす、曖昧にする、飛ばすという働きがあります。学校の先生の話が長い時とか、親の説教が長い時とか子どもたちの気は逸れます。感じたくないことが起こっているときや、嫌なことをしているときも、気を逸らすことで、今この場から逃げるわけですね。

2018年の年末年始や2019年の夏前後にかけては、やりたくない仕事をしていたり、親しい人との関係がうまくいってなかったりといった、現実のなかにつらくて留まりたくない思いがあると、回避の活動が広がっていく可能性があります。

やる気が上がらず、疲れやすく、集中力もなくなって、そうなると飲んで忘れるとか、買い物して忘れるとか、バーチャルの世界にどんどん課金してのめり込むとか、そういったことが起こる可能性が高まります。ぼーっとしやすくなるので、テレビやビデオを観ていたら、数時間経っていたなんていうことも起こりやすいでしょう。

そういう意味において、2019年は生き方がはっきりと分かれる時期で、新しいやり方に身を投じて、理想と共に現実を作り出して、楽しく情熱的に過ごす人と、変化についていけず、新しいものを創り出す気力もなく、そしてつらい現実にやる気が上がらず、どんどん回避していく人とが出てくるかもしれません。

鍵になるのは、射手座に入る木星。私たちが何を成長させようかと意図することによって、どの方向へ向かっていくのかが変わります。

 

2019年 開運の鍵は?

もうひとつ射手座に滞在する木星が示している鍵として「たくさん遊ぶ」ということが挙げられます。

遊びは私たちに創造力をもたらします。世界を変えて、新しいものを創り出す必要のあるときに、難しい顔をして会議室に籠っていても、いいアイデアは浮かばないんですね。

いいアイデアが欲しい時こそ、ちょっと出かけて、気分転換に映画観たりとか、面白いものを街で探したりとか、身体を動かしたりとか、遊んでいるうちに「こういうの面白いかも」と、好奇心がそそられて、その遊び心が創造性につながっていくのです。

旅行もそうです。旅に出ると、気づかないうちに創造力を発揮します。家にいると、まず起きたらこれをして、これを食べて、何時に出かけて……というルーチンが決まってきますが、旅行のときは「どこで何食べる?」とか「これを観るためには何時までにここへ行って…」とか「でも、これも観たいし」「これも買いたい」と、どんどん欲求が出てきて、それを叶えるための一番いい方法をアイデアを練って考え始めるでしょう。

これは楽しいプランニング作業で、こういう時の私たちはすごくクリエイティブになって、同行する友達と話し合いながら、どんどんアイデアを出して、何をするかを決めていきます。

そのように、旅行の計画や、仕事のプランを決められるようになると、私たちは創造性豊かに、そして楽しく働くことができるでしょう。

ですから、そのような遊び心や好奇心や明るさを、仕事や社会に持ち込むということが、この変容期を乗り越える鍵になるのではないか、ということが木星が示しているヒントともいえます。

 

時間をかけて育てること

今この時期に「何をしていいかわからない」「何か変えていきたいけれど、その正体がはっきりつかめない」というのはある意味、正解です。

ものの形を変えていくということは、既にある形を模倣することではなく、これまでにないものを創り作り出していくことが必要です。まだないものを創るわけですから「本当にこれでいいのかな?」といった、つかみどころがなくて、はっきりしない状態になりやすいでしょう。

「これまでのやり方では上手くいかないことはわかっている。だから変えたいけれど、どうすればいいのかは、わからない」と感じている人がこの時期に増えるのは、当然の流れです。

だけど、もう古いものや、古いやり方では、しっくりこないし、これではない、ということはわかる。新しいことも、なんとなくこういう方向性では?というのは、わかる。でも、その形がまだしっかりとフィットしきれていない……といったことが起こっています。

これは天王星が牡牛座に滞在する7年間と関係するのですが、なんかまだ全然フィットしない、よくわからない感じで、手探り状態なのが最初の1~2年ぐらいで、つまり2018年から2019年ですね。それが3~4年ぐらい経つとなんとなく形がしっかりと見えてきて、5~6年ぐらいで新しい形が固まっていくという流れになると思います。2022~2023年頃には固まってくるということですね。

この時のポイントは「育てること」です。いま、よく形が見えないし、うまくいかないからといって「やっぱり違うからやめよう……」となってはいけないということです。簡単には結果が出ないけれど、そこで「やっぱり自分はダメだ……」とか「これは向いてないんだ……」と諦めることはせず、時間をかけて育てていくことで、少しずつ形になっていくという時期です。

2019年の星座別の運勢

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